斎場のバリアフリー設備
葬儀を執り行う場所として斎場を確保する場合には、あらかじめバリアフリー設備がしっかりと整っているかどうかも確認しておいたほうがよいでしょう。
葬儀に参列をする人はかならずしも現役世代の人たちだけとは限らず、それなりの年齢を重ねたお年寄りも多くみられるはずです。特に亡くなった人が高齢の場合には、その人に縁がある人たちも高齢というのが当たり前ですので、会場に至るまでのルートに階段などがあれば、容易に移動することができず困惑してしまいます。もちろん他人が介助をして案内することもできないわけではありませんが、葬儀の当日ほど忙しい機会はそれほどありませんので、十分な人員を割り当てることができないおそれがあります。そこで階段があったとしてもその脇にスロープが併設されていたり、館内にエレベーターが設置されていたり、受付で車いすの貸出のサービスが受けられたりする斎場を意識して選ぶというのもひとつの方法です。
小さな子供を連れて斎場へ行く場合
小さな子供のいる人がお葬式に出席する場合にはいくつかのケースが考えられます。
亡くなった人が身近な家族であった場合には、大切な人との別れを惜しむ場であるので一緒に参加することになることが多いようです。近所や遠い親戚の場合は誰かに預けて大人だけが出席することもあります。子供を葬儀に出席させて困ることは斎場で大人と同じように振る舞えない場合があることです。じっと座っているのに飽きてしまい、大きな声で話したり騒いだりすることがあります。赤ちゃんであれば泣き出すことはよくあります。状況はその子一人ひとりによって異なるし、年齢が低いほど大人と同じようにはできません。そういった場合は部屋から一旦連れ出しましょう。斎場のスタッフに声をかけてできれば空いているスペースを使わせてもらえればよいのですが、そうでなくてもスタッフはそういった状況に慣れているのであまり心配することはありません。ただおもちゃや絵本など気を紛らわせるものは予め用意しておいたほうがよいでしょう。